不確実な時代、DXの前に必要な「対話」

このような不確実な時代には、計画的に戦略を立て実行するよりも、今できる数多くの実践を重ね、トライ&エラーの中でより良い未来を探ってゆくことの方が重要という考え方も重視されています。一方で既存事業にこだわらず、未来に向かって新規事業を興してゆくことも必要です。
しかしながら、5年後・10年後の未来を描くことは簡単ではありません。目先の事象に振り回され、未来への投資を見誤り、結局は大きなチャンスを失ってしまうことにもなりかねません。
この危機にある今こそ必要な事は、組織の存在意義(パーパス)を共に語り合ったり、未来へのビジョンを組織の一人一人が腹落ち(センスメイキング)するための「対話」なのではないでしょうか?そして、未来に起こり得る事でコントロールできる事・できない事を見極め、将来から逆算して先手を打っていくための共通認識を皆で共有することが大切です。
社会が複雑化した昨今では、人と人との関係性や組織運営は上意下達だけではなかなか上手くいくものではありません。企業や組織が健康で持続的な成長に向けて、お互いに協力し合い、組織の意義を見出し、ともに未来に対する共通の目的・結果を創造していくことが求められています。
組織を活性化し、メンバーがいきいきと自律的に働くためには、対話の中からメンバーのうまくいった事を発見し、組織やメンバーの強みに焦点を当てながらそれを強化し、新しい可能性を広げていくAI(Appreciative Inquiry)やフューチャーサーチなどのポジティブアプローチによる手法が今、注目されています。
従来の問題解決型手法による責任者追求や、やらされ感からではなく、メンバーが主体的かつ有機的に動くことで、その局面に応じて関係性や即興性が生まれ、新たな知恵が創造され、組織は自律的に活動し、活性化します。ポジティブアプローチによる理想を実現するための組織開発(OD)は、新たなイノベーションを組織にもたらし、働く人々のレジリエンスも高まります。
「両利きの経営」を試みようと新規事業や新しい戦略を実行する為に組織のカルチャーを変えたいと思っても、なかなか既存の組織を変えることは難しく、どこから手をつけて良いかわからない事も多くあります。是非一度弊社にご相談ください(相談は無料です)。御社の課題やご事情に沿って組織開発(OD)のご提案をさせて頂きます。